おまとめローンは、複数の借り入れをまとめて一本化して借り換える為のローン契約です。通常は総量規制の適用される消費者金融でも、このおまとめローンはその対象外となる為、収入による借り入れ制限を受けることなく高額の契約を行うことができます。
更に、おまとめローンで一本化することで色々なメリットを受けられるので、完済を目指すなら利用するに越したことはないでしょう。
しかし、必ず審査に合格できるというものでもありません。ここではおまとめローンによるメリットと、審査で落とされてしまう主な理由、そして、その対策とも言える方法を紹介していきます。
おまとめローンによるメリット
おまとめローンは借り入れを一本化できるというだけでなく、主に以下のようなメリットが受けられます。
返済の管理が楽になります
おまとめローンはその名前の通り、今までの借り入れを1つにまとめる為のローンです。例えば3社から30万円、40万円、50万円と借りていた場合、その合計の120万円をおまとめローンとして新たに借りてそれぞれの返済に充て、今後はおまとめローンを契約した1社のみに返済を行っていきます。
この借り入れ先が1社だけになることで、借り入れ残高や返済の管理がとてもしやすくなります。複数の借り入れがあると、それぞれの返済額や返済日をきちんと覚えておかないといけませんが、1つにまとめることでそれがとても楽になるのです。
金利を下げられることもあります
借り入れを合計すると100万円以上になる場合、それまでより金利を下げることができます。その理由は、利息制限法によって100万円以上の1社からの借り入れになると、設定できる金利は最高でも年利15%になるからです。
消費者金融から100万円未満の複数の借り入れを行っていると、それぞれに対して約18%の金利を支払っていることがほとんどですが、それを悪くても15%にすることができるという訳です。
必ず契約できるとは限りません!
おまとめローンは冒頭にも書いたように、総量規制の対象外の契約になります。よって、申込み金額がそれほど審査で重要視されることがありませんが、問題はそれまでの借り入れ件数です。
3社までだと考えてください
複数のキャッシングを利用しているということは、1社から大きく借りることはできなかったということです。極端な話では、1社から総量規制の上限まで借りることができれば、その他のキャッシングを利用する必要は無いからです。
つまり、何社も利用していると、その分だけ信用が無いと思われてしまい、おまとめローンの審査に影響してしまうのです。
多くのおまとめローンでは、借り入れ件数は3社までだと考えていいでしょう。4社以上になると、極端に審査の通過率が下がってしまいます。その為、今すぐでなくても将来的におまとめローンを考えている場合には、この借り入れ件数を3社以上に増やさないように気を付けてください。
少しでも合格しやすくする方法とは?
借り入れ件数を少しでも減らしましょう
おまとめローンの審査に合格しやすくするには、何より借り入れ件数を減らすことが大切になります。4社以上から借りている場合には、何とかそのうちの1社を完済することを目標にしてください。
その為にまた借り入れ先を増やしてしまっては元も子もないので、絶対にそれは行わず、契約している範囲で借りられるだけ借りて、それを一番借り入れの少ないキャッシングへの返済に回すという方法がいいでしょう。
延滞中が無い状態で申込んでください
借り入れが3社以内でも、おまとめローンとしてまとめるキャッシングの中に現在返済を延滞中のものが含まれていると、審査を合格するのがまず難しくなります。
おまとめローンを利用しても借り入れの合計額が減る訳ではないので、それまできちんと返済してこられなかった人は今後の返済も怪しいものだと思われてしまうからです。
これも可能であれば何とか契約しているキャッシングの中で解決しましょう。どうしてもそれが無理なら、一時的に人に借りるという手も考えてみてください。
必ず正しく申告しましょう
おまとめローンの申込みの際には、それまでの借り入れ状況を必ず正確に申告してください。おまとめローンは借り換え専用の契約になるので、余計な分まで借りることはできません。
一例として、合計して90万円の場合に、100万円以上になれば金利が下がるので100万円と申告しても、信用情報によってそれはバレてしまいます。申告した内容にウソがあると当然契約は行えないので、この例のように金利を下げることまではできなかったとしても、必ず全て正しく申告してください。
まとめ
おまとめローンの審査に少しでも合格しやすくするには、借り入れ件数を3社までに抑えて、更に延滞中のキャッシングを無くすことです。特に延滞中のキャッシングがあると、まず審査を通ることはできません。
そして、申込みの際には必ず全ての情報を正しく申告しましょう。これらの点を全て抑えておけば、おまとめローンの契約を行うのは決して難しくありません。